キャラ大が終わってぶわーっと書いただけのやつ
それは昨年の春。コロナという言葉とその威力に恐怖を感じはじめていた頃。とあるサンリオキャラクターがユニットを組んだ。その名も「はぴだんぶい」。
メンバーは、ポチャッコ・タキシードサム・けろけろけろっぴ・バッドばつ丸・ハンギョドン・あひるのペックル。名前の由来は「ハッピーになりたい男子が、V字回復をねらう」というコンセプトから。「だいじょうぶ。きみはきみのままで、きっとうまくいく」が合言葉の、個性豊かな6人組。
どの子も一度は目にしたことがあり、一度はなにかしらグッズを持っていたあの子たち。はじめは「V字回復? そもそも昔からいるんだから人気者でしょ」と思っていたわたしも、「サンリオと言えば?」と問われれば、ハローキティ・マイメロディ・シナモロール・ポムポムプリン・ぐでたま、と現役バリバリの人気キャラクターを思い浮かべる。
もしかして、ほんまに下火になってしもたんか?
そんなかなしい推測が頭を過ぎりながら、早速、Twitterの公式アカウントをフォロー。どうやら彼らのはじめのミッションはバンドらしい。
6人組で、バンド……? ちょっと待てい!
当然、ただ構図が似ているというだけで、決して、そう、決してAぇ! groupではない。しかし、オタクというものは薄情な生き物なので、好きなものの要素があると見るや否や飛びつかずにはいられないのである。つらい。こうやってずぶずぶと沼に落ちていくのだ。つらい。いや、嘘。楽しい。
そういうわけで(どういうわけよ)、好きなアイドルと「人数・バンドもする・個性派集団」という共通点があるというだけで、あれよあれよという間にはぴだんぶいを追いかけるようになった。チョロチョロのチョロ。
そして、チョロオタのわたしはタキシードサムのファンになった。サムは留学経験があるので英語が堪能。やさしくて紳士で賢いはずなのに、なぜかちょっと抜けてるのがサムのかわいさ。ぽっちゃりしたフォルム、バスト・ウエスト・ヒップすべてが100センチ。だけどプリンくんとは違って、わがままボディとは言わないところが紳士のプライドを感じる(?)
はぴだんぶいは、みんな仲が良くて、時々「え?」とお互いの個性に首を傾げながら、「それがきみだもんね」と認めあうスタイルを貫く。かわいい姿だけでなく、Twitterでの会話劇を読みながら、次第にはぴだんぶいの「関係性」や「物語」に惹かれるようになった。
おそるべしユニット。これが「グループの強さ」なのか……!(アイドルオタクの人格)
「君は君のままで、きっとうまくいく」と言いながら、キャラクター大賞では「応援ありがとう! もっともっとがんばるね!」と言い続けてきたサム。ポチャッコも3位というすばらしい結果ながらも「来年もがんばるぞ!」と宣言。
アイドルか? きみらアイドルなんか?(混乱)
はぴだんぶいのすごいところは、メンバー全員がトップ20入りを果たしているところ。ペックルは16位ながらも、香港では1位。今年、サムは順位をひとつ上げて9位。うれしくて配信観ながら叫んだ。AKBの選抜総選挙ばりの気合が入ってた。
クリエイターの小豆さんとコラボしたときに、花言葉を使って告白したところ見事撃沈したサム。その後のTwitterでのメンバーとのやりとりがかわいいので置いておく。いつも穏やかでやさしくて、誰にでも紳士なサムが大好き!(ちなみに全員フラれる)
ポチャッコ「あずきさんにはフラれちゃったけど」
— はぴだんぶい【公式】 (@hapidanbui) 2021年4月30日
けろっぴ「応援してくれたみんなに感謝伝えたいね」
ペックル「どうする?」
タキシードサム「花束に花言葉を添えるのは?」
ばつ丸「そういうとこだろ〜サム」
タキシードサム「え?」#花言葉 #花束 #変わらないのがいいところ #マガシーク #匂わせ pic.twitter.com/YqLxNpl7zy
サンリオのいいところは「みんな違ってみんないい」を認めあう姿勢と、「わたしにとってのオンリーワンでナンバーワン」が見つけられるというところ。これはアイドルオタクのわたしにとって「そうそう、その通り!」と頷かずにはいられない価値観だな、と。
サムを応援するって不思議な感覚だけど、これは子どもの頃にずっと傍にいてくれた恩返しみたいなものだと思って、これからも一緒にいてね! という気持ちで、来年のキャラクター大賞も無理のない範囲で投票すると心に誓ったのであった。
そして大好きなAぇ! groupといつか共演してください! 頼む!笑