ぶらり吟行の会 in 京都(仮)
◆ぶらり吟行の会 in 京都(仮)
日時:2017年11月5日(日)10:30~18:00
うっかり幹事に任命され、当日の仕切りを担当しました。いや~~ああいうのは、誰かに任せたい! 性格的に合わない!(いきなり愚痴)
翌日、頭痛と尋常じゃない気だるさで己の体力のなさを痛感しましたが、とても楽しい吟行だったので、忘れないように残しておきます。
めちゃくちゃゆるい日記みたいな内容なので、合間の写真でもお楽しみください。
午前中の散策は、梅小路公園。仲の良さそうな親子ばかり。まあ、仲が良くないと公園なんか来ないか、とひねくれたことを考えつつぶらぶら歩く。あまりにもおなかが空いたので、途中でこんなものを食す。250円。クッキーかよ、ってくらい硬い。でも甘くておいしかった。
日本酒の「二階堂」のCMでありそうな風景。懐かしいわけないのに、なんでちょっとだけ寂しいんだろう。前世の記憶か?(まさか)
公園の敷地内に噂の京都水族館と京都鉄道博物館があった。水族館はさておき、鉄道博物館はまた改めて行きたい。水族館は、うん、まあ、逃げないし(博物館も逃げないよ)
お昼においしいお寿司を食べて、午後は角屋へ。ガイドの方が頻りに「ここは宴会場で、遊郭とは別物です」とおっしゃっていた。健全アピールがすごい。揚屋は茶室・大きな庭があることが前提らしい。大きな庭は、昼間営業していないと意味がないからだそうで。言われてみれば、夜間営業には必要ないくらいの大きさだったし、遊郭は庭を楽しむわけじゃないし。
昼間は詩歌を嗜み、茶室で茶を楽しみ、夜は宴ですか。はああ、贅沢。そりゃこんな豪華な襖絵もあるわな。
大銀杏があると聞き、みんなで外へ。「さすがにまだ(葉が)青いですね」なんて言いながら撮影会。あまりのでかさに、みんな後ずさる、後ずさる。お天気でよかった。
わたしが「そろそろ銀杏まみれですかね」なんて言ったら、誰かがすかさず「これは雄だから銀杏はできませんよ」とか「雌の木がないとね」なんて教えてくれる。なるほど、ひとりだとぼんやり「銀杏くさくなるんだろうなァ」って思っただけだったけど、誰かがいるとこういう会話ができていいな。なんで雄だってわかったのか、訊くの忘れたけど。
角屋がある「島原」という地域は、通称だそうで。角屋もろとも、転居命令があってごっそりここへ移動した頃、ちょうど島原の乱があって、それに掛けて呼ばれるようになった……って、名誉なんだか不名誉なんだかって感じじゃないか、それ。乱だろ、乱。
交通便が悪いこともあって、島原は徐々に衰退。それでも、残っているものはたくさんあって、それってやっぱり、「すごい」んだよなァ。安直な言葉しか出てこないけど、すごいことなんだよなァって思いながら、大門をパシャリ。
大門の近くに和菓子屋さんとカフェがあった。ひとりでぶらっと歩いてたら立ち寄ってたな、って思いながら、みんなを率いて、さぁ、シダックス。
「ホークスが優勝したので5句出しで」と言ったら、若干ブーイングが聞こえたけど、結局なんだかんだみんな5句作ってた。人間、やればできる。たまには、ちょっとだけ頑張ってみるのも大事だと思うのだ……って、わたしが偉そうに言えるクチじゃない。わたしもせっせと投句。ちなみに秋~初冬で。
以下、吟行句。
秋晴れやシャッターチャンスばかりの子
吊り革に届かぬ指や冬隣
普段あまりにも「物語俳句(想像で作ってるやつ)」や「頭俳句(頭ん中で作ったやつ)」だと言われてしまっていたから、正直、「吟行句、できるかなァ」って不安しかなかった。なんせ、初吟行なわけだし。初吟行、初幹事。いやいや、人生急にハードモードかって。
でも、5句出しで「できるじゃん!」って思ったのと同じで、わたしも「やればできるじゃん!」って感じだった。句の良し悪しは、今は置いておくとして。
あとは「どういう意味??」って言われた、
完璧な歓声ホームランに秋
と(無茶苦茶すぎるだろこれ)、
和蝋燭灯りてなりぬ冬北斗
という句。なんで和蝋燭なんだよって話なんだけど、まあ和蝋燭を宇宙船だと言い出したわたしが悪いよ、謝る。でも宇宙船にしか見えない。ただ、宇宙船にしか見えないのに和蝋燭で詠んだ自分を褒めたい。宇宙船だろ、京都タワー。
そんなこんなで、お天気にも恵まれ、楽しい一日でした!
参加者のみなさま(ここ見てる人ほとんどいない)ありがとうございました! もう幹事はしばらくいいんで誰かやってくださいね!(だから見てないって)