備忘録のようなもの

思うことのあれこれを記録しておくところ

俳句ラボ どんどん句会・10月9日

◆若手による若手のための俳句講座「俳句ラボ」

 日時:2016年10月9日(日)14:00~17:00

 会場:柿衛文庫 講話室

 主催:柿衛文庫

 

 俳句ラボ「どんどん句会」の第一回目に参加した。結社や流派によって異なるという句会。久留島先生の回では、句会のあれこれについての講義とともに、実際に句会をしてみよう、というもの。

 今回は、席題「新涼」で一句、当季雑詠で一句の計二句を出す。うーん、新涼かぁ…と首を傾げつつ、制限時間内になんとか作り提出。毎度のことだが、「とにかく作る」しかないので、出さないという選択肢はない。平選3句ということで、優劣なく3句を選ぶ。借り物句会なので、久留島先生が選んだ名句も混ざっているので、当然知っている句もある。

 借り物句会らしく(?)、高得点句に橋本多佳子の、

 月光にいのち死にゆくひとと寝る

 があった。「あ、」とすぐに見つけてしまったが、ひとまず置いておいて、他の句を詠んでいく。結局、「やっぱりいい句だな」と選んでしまったわたし。恐るべし、橋本多佳子。恐るべし名句。

 そういえば、今回の句会でよく出たワードは「あざとい」だったように思う。メモを取りながら、誰ともなく何度も口にしていたし、わたしもその一人。「あざとい」とは、押しの強いどぎついやりかた、小利口、という意味がある。決して褒め言葉ではないが、日本語らしく「(貶すつもりはないが)お察しください」と言ったところだろうか。

 さて、次の俳句ラボは兼題一句、雑詠二句の宿題がある。立冬を過ぎていれば冬の句か。秋もままならないままに冬が来てしまうとは。俳句をはじめて、ひしひしと四季のうつろいを感じている。若干、いや、かなり取り残されているけれど。